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トビリシ 
      グルジアの首都トビリシ 
      グルジア最大の街でもありますが 
      高層ビルもなく、風情のある街並み。 
      2009年5月訪問 
       
        
       
      
        
          
            トビリシはコーカサス山脈南麓を流れるクラ川の河谷部に位置し、古来から交通の要衝として栄えました。市内にはムトゥクヴァリ川が流れ、川の両脇は木が植えられています。残念ながら私が訪れた時は大雨の影響で川が濁っていました。晴れていれば、とても美しい川なのだそうです。 
             
            トビリシに人が暮らし始めたのは紀元前4000年ころということですが、記録に現れるのは4世紀になってから。そのころ建てられた要塞が丘の上に残っています。 | 
           
        
       
       
      丘の上に見えるのはナリカラ要塞 
      トビリシの街ができる前に築かれた要塞です。 
        
       
      
        
          
            | トビリシの街は6世紀に東グルジアのイベリア王国の都として築かれました。しかし、その後は周囲の強力な国々・部族から度重なる侵略を受けることになります。12〜13世紀にはグルジア王国が独立し、その都となりましたが、どうやら他国・多民族に支配された歴史の方が圧倒的に長いようです。交通の要衝だったが故のことなのかもしれません。 | 
           
        
       
       
      メテヒ教会 
       
        
 
メテヒ教会はムトゥクヴァリ川に面した断崖の上に建つ教会です。13世紀の創建で建物の高さは約25m。グルジア王国が独立していた時に建てられたもののようです。周囲は要塞になっていて帝政ロシア時代は監獄として使われていたとのことでした。 
            要塞の上に像はトビリシの街を築いたイベリア王国のワフタング・ゴルガサリ王の像。ゴルガサリというのはペルシャ語で「オオカミの頭」という意味。それまでイベリア王国の都はムツヘタでしたが王はムツヘタより攻略が難しいこの地に新しく街を築き、遷都しました。 | 
 
 
 
      
        
          
             教会は十字架の形をしています。 
            修復中。 
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             断崖の下にお堂がありました。 
            古いもののようです。中に光ってるものが・・ 
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            ワフタング・ゴルガサリ王 
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             向かいの丘に建つナリカラ要塞 
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      橋を渡って街を散策しました。 
       
        
 
      
| トビリシの街は周囲の強国・部族から度重なる侵略を受けたことは既に触れました。侵略したのはビザンティン、アラブ、ペルシャ、モンゴル、セルジューク・トルコ・・・。そして、最後に支配したのはロシア・ソ連。1801年に帝政ロシアの支配下となり、1936年にグルジア共和国の首都とされ、1991年にソ連から独立してグルジアが建国されると、その首都となりました。そのような歴史のためでしょうか、街には様々な文化の建物が混在しています。 | 
 
 
       
       
      変わった形の建物が見えました。 
      ハンマームだそうです。 
        
 
 
| ハンマームといえばトルコを始め、中東各地にある公衆浴場。現在のグルジアでは国民の大半が東方正教会に属するグルジア正教を信仰するキリスト教徒ですが、やはりイスラムの影響も強いようです。ただ、面白いのは中東のハンマームの多くが蒸し風呂なのに、ここは日本の温泉風でもあります。現地ガイドさんに聞いてみたら、なんと本当にイオウの「温泉」でした。 | 
 
 
       
      
        
          
            横から見たハンマーム 
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            ハンマーム内部。おしゃれ。 
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      更に街を散策 
      建物のバルコニーが印象的 
      古い教会も目に付きます。 
       
      
       
       
      結構お洒落な街角もあったりします。 
      
       
       
      それにしても教会が多い。 
      信心深い人たちなんでしょうね。 
      
       
      
        
          
            | 現地ガイドさんによると「歩いて5分ぐらいのところに、グルジア正教の教会とアルメニア正教の教会、そしてユダヤ教のシナゴーグがある」とのこと。宗教には寛容な国民性のようです。現地ガイドさんがユダヤ教のシナゴーグに案内してくれました。 | 
           
        
       
       
       
      シナゴーグ 
       
      
        
          
             赤いレンガ造りの建物 
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             入口の横にユダヤのマーク 
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      内部も見学させてくれました。 
      ユダヤ教徒はやっぱりお金持ちなのか、豪華です。 
      
       
       
      続いては、トビリシでも有名な教会を廻ります。 
       
      シオニ教会 
       
        
       
シオニ教会は、かってグルジア正教会の総本山とされた歴史を持つ教会。現在の建物は13世紀ころのものですが、創建は6世紀ころに遡るそうです。この教会は聖ニノの十字架が置かれているとされています。 
            聖ニノと言えば、キリスト教の布教のためカッパドキアからムツヘタを訪れ、自分の髪とブドウで編んだ十字架を捧げたという修道女。ムツヘタには彼女が十字架を立てたとされる地にジュワリ教会や彼女が建てたというスヴェティ・ツホヴェリ大聖堂がありますが、ムツヘタから遷都されたトビリシにも彼女に由来する教会が建てられたということなのでしょう。 | 
 
 
       
      残念ながら内部は写真撮影禁止 
      入口に描かれた聖母子像 
        
       
       
       
      アンチスハティ教会 
       
      アンチスハティ教会もグルジア正教の教会です。 
      6世紀に建てられたトビリシで最も古い教会と言われています。 
      ちょっと分かりにくい場所にありました。 
       
      
        
          
            古い教会であることが良くわかる外観 
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             内部 
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            | 現地ガイドさんの話では、この教会にはキリストがゴルゴダの丘に行く途中に汗を拭きとった布が安置されていると言われているのだそうです。それってベロニカの聖顔布でしょうか。だったら違う場所にあったような気もしますが・・・。グルジアは世界で2番目にキリスト教を国教にした国なのできっと聖遺物の伝承も色々あるのでしょうね。内部の熱気はなかなかのものでした。 | 
           
        
       
       
      古いイコンが美しい。 
      
       
       
      裏から見たアンチスハティ教会 
        
       
       
       
      ホテルの入口ではおじさんが民族衣装で決めてました。 
        
      さすが首都だけあって、近代的ホテルでした。 
       
      トビリシは駆け足での観光でしたが 
      なんというか、かわいい街です。 
      お天気が今一つだったのが残念。 
       
       
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      現地ガイドさんの説明を元にまとめています。 
 
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