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サンボール・プレイ・クック 
 
シェムリアップとプノンペンの中間にあるプレ・アンコールの遺跡。 
風変わりな煉瓦造りの祠堂が残っています。 
2007年1月に行くことが出来ました。 
 
写真はS(南)グループ 
  
 
 
サンボール・プレイ・クック遺跡はアンコール王朝の前の遺跡で、シェムリアップとプノンペンのほぼ中間にあります。サンボールというのは「多い」、プレイ・クックとは「密林」という意味だそうです。 
 
7世紀から9世紀初頭にかけてラオス南部からカンボジアを治めていた真臘(チェンラ)の首都だった場所で、かってはイシャナープラという名前で呼ばれていました。遺跡は住友の公園で早稲田大学が調査を進めています。主な遺跡は3つのグループに分けられています。 | 
 
 
 
 
 
S(南)グループ 
 
| 遺跡を入ってすぐがS(南)グループです。中央祠堂を5つの祠堂が取り囲む形で配置されています。中央祠堂が最も新しく8世紀に建てられたもので、他は7世紀前半に建てられました。Sグループからは都を拓いたイーシャナヴァルマン1世の最古の碑文が発見されているそうです。 | 
 
 
 
 
| 中央祠堂(左上)には、かって黄金のリンガが安置されていたといいます。サンポール・プレイ・クックの建物は煉瓦造りで、祠堂の形が様々で中には8角形の独特の形をしているものもあります。樹木にからめとられているかのような建物も残っていました。 | 
 
 
 
 
 
 
| 祠堂の壁面には美しいレリーフがなされています。宮殿のような建物のレリーフです。煉瓦の上に漆喰を塗り、砂岩を埋め込んでいるのだそうです。宮殿の女神はふくよかです。 | 
 
 
 
 
 
 
C(中央)グループ 
 
| Cグループは、かっては多くの祠堂があったとのことですが、今は中央祠堂が残るだけです。中央祠堂のレリーフは美しく、また、祠堂前の獅子も見事です。 | 
 
 
 
 
 
祠堂入口の左右を守る獅子です。 
たてがみが見事です。これは古い様式だそうです。 
 
 
 
 
レリーフの保管場所 
 
遺跡の中にレリーフの保管場所がありました。 
祠堂入口を飾っていたであろうレリーフです。 
 
  
 
両端には海の怪物マカラに乗る人物(神?)。剣と楯を持っています。 
 
 
 
 
逆光なのが残念ですが、こちらも美しい。 
両端にマカラを置くのが当時の様式のようですね。 
 
  
 
 
 
 
N(北)グループ 
 
  
 
| N(北)グループにはいくつもの祠堂が残っています。ここからはハリハラ神とドゥルガー女神の彫刻が発見されています。今は博物館に移され、レプリカが置かれていますが、レプリカでも美しい。 | 
 
 
 左下はハリハラ神。シヴァ神とヴィシュヌ神を合体した姿です。ヨニの上に立っています。 
左下はドゥルガー女神。シヴァ神の妻です。スレンダーで美しい。 
 
 
 
 
祠堂入口のレリーフも飾られていました。 
 
  
 
 
 
Nグループの建物も煉瓦造りです。 
やはり壁面には宮殿が描かれています。 
 
 
 
 
祠堂のレリーフを比べるのも楽しいです。 
この人物(神?)、なんかいいですよね。 
 
  
 
 
 
こちらは半人半鳥のキンナラが宮殿を支えていました。 
 
  
 
 
 
ツアーで人気を集めていた建物 
木の根の巻き付きがすごいです。タ・プロームもまっさお、です。 
 
 
 
 
| サンボール・プレイ・クックはシェムリアップからもプノンペンからも遠い場所にありますが、この遺跡は明るくてなかなか楽しい遺跡でした。プレ・アンコールということで歴史的意味が重視されることが多いみたいですが、レリーフや彫刻も美しかったです。 | 
 
 
 
 
 
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 参考文献 
 
アンコール 遺跡を訪ねる旅 日本語版(ARCHIPELAGO PRESS ディエリー・ゼフィー箸) 
 
基本的にガイドさんの説明に基づいてまとめています。 
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